9/13(水)和歌山県に、東急不動産への指導を要望
東急不動産は、地権者に対し、“調査のため”と偽って、事業への合意書を提出するよう画策しています。
・合意書と一緒に送られる「合意書締結書類のご送付について」という書類では、「土地の契約を強制するものではございません」「一旦は調査へのご協力ということでご理解いただきますよう」と書いています。
・一方、合意書には「本件土地において、本事業に必要な施設を設置し稼働させることについて同意する」「合意書に違反し、相手方に損害を与えた場合、その損害を賠償しなければならない」等と書かれています。今後の申請手続きにも同意し協力することを求め、地権者の所有地に対しては、土地の売買や賃貸も禁じています。
詐欺まがいと感じられる東急不動産のこのような行為に対し、和歌山県からの指導を要望しました。




2023.09.14 日高新報




東急不動産株式会社に対して県からの指導についての要望

 

 印南日高川風力発電計画の事業者(東急不動産株式会社)は、現在、方法書審査段階でその計画自体不完全なものであり、また知事が意見として「規模の大きな風力発電事業には著しく適さない場所と考えられる」としている状況にもかかわらず、事業計画地の地権者に対し、調査の為と偽って合意書を提出するよう画策しています。事業者は地権者に対し、手紙では「当合意書については、今後、風力事業にあたり土地の契約を強制するものではございません。一旦は調査へのご協力ということでご理解いただきますよう何卒宜しくお願いいたします。」と、いかにも調査だけです、という文言を伝えていますが、実際の合意書では「事業に必要な施設を設置し稼働させること」の同意や、今後の申請手続きにも同意し協力をすることを求めています。また、地権者の所有地に対しては、土地の売買、賃貸も禁じており、「合意書に違反し、相手方に損害を与えた場合、その損害を賠償しなければならない」とし、地権者が今後、環境調査の結果この風力発電事業が自分にとってよくないと考えを改めた時に、契約の縛りによって自分の考えを主張できないようにしています。

このような行為は、非常に悪意のこもったもので、多くの地権者が高齢であり書類や契約書に対して慣れていないことを逆手にとった詐欺まがいの行為であると感じます。調査の事だけだと説明されて契約書を書いてしまった方は、自分のその行為が間違っていたと、私たちの説明を聞いてから分かり契約書を破棄してほしいと要望してきている状態です。このような事態は決して看過できません。

 

よって印南日高川風力発電建設を考える会では、以下の事を県に対して要望いたします。

 

(1)事業者に対し、不誠実な説明による手段で合意書を集める事をやめるよう指導する事

(2)不当な手段で集めた同意書を県の申請書類として認めないこと

(3)事業者に対し違法とも思える形でとった同意書を一度破棄するように指導する事

 

以上3点です。

よろしくお願いいたします。

 

 

印南日高川風力発電建設を考える会